ひとり起業を志向している方に思考プロセスを提案してみたいと思います。まず最初に取り組むのは、模倣すべきベストプラティクスを見つけ徹底的に研究していきます。
1.Blast(分解)
2.Create(洗練)
3.Refine(組立)
大切なポイントは、得られた結果から、実践している思考のプロセスを適応させていく努力を重ねていくコト。
あっコレ良いな、と思える同業や他業種の競合事業を徹底的に分解して、その仕組みや力点を理解するコトを始めます。
経営工学的フレームワークを活用する方法が効率的で尚且つ効果的です。ベストモデルの分解で、その組織が志向している経営像や顧客との関係が理解出来たら、自分ならこうするといった観点で、比較優位を分析できるフレームワークを使って、理解を深める。
比較してみて自分と違っているポイントは強み・弱みを示したコンピテンシーを示唆している筈です。この段階で自分の強みが見えていると分析のし甲斐があります。
前段で比較優位の分析を提示しました。 ベストモデルが持っている強みは、必ずしも世界中を照らしている訳ではありません。
戦略思考から、同類異品種なる多角化戦略や産地拘り生産などの垂直統合戦略、あるいは店舗場所取り先行などの店舗展開戦略といった考え方で強みを更なる強みに転化できるのか、ユニークな洗練化をして頂きたい。
ひとり起業であるなら、この選択と鋭利化が最も必要な戦略選択になるケースが多いとみています。獲得している商圏内で唯一無二であることが重要で、ナンバーワンであることも極めて重要なポジションです。
模倣すべき基本的なプロセスに加えて、選択したユニークな強みを設定した処で、子細なオリジナルプロセスを組立ててください。
このプロセスは具体的な姿・形が明確になっていなければ、市場に出せる価値ある商品やサービスが、安定して完成しないと考えられます。数・物性・特性・機能などの提供には「計数の科学」といったロジカル思考を是非とも採用して成果を導いていただきたい。
帰納的適応プロセスが有効に機能していくためには、なんと言ってもサンプリング速度が誰よりも速くなくては機能しません。
より多くの体験をした実践知を豊富に持っていなければ、実践で機能させることが不可能です。よりよい経営を志向するならば、この学びと実践は極めて重要な思考サイクルです。小さいビジネスだからこそ無限の可能性を秘めた思考力を活用していただきたい。