ビデオ通信を使った多元接続型のWebミーティングが、盛んに行われており皆さんも参加したことがあるのではないでしょうか。どうでしょう生産性という面から評価できる状態でしょうか。とても評価できるレベルでは無い、というのが感想です。
安易に参加者を増やすというコトは、トータル拘束時間が膨大になってきます。つまり生産性でいえば、分母の投下資本が大きくなっています。では分子に載せる成果は一体どのようなモノでしょうか。
成果
生産性 = ─────────── で表されます。
費やした資本コスト
例えば、月次決算報告を取締役会などで経理職員が説明している場面を見てみましょう。
役員五名が一時間ほど聞き決算報告を了解したという成果を得るために会議が開かれたとします。コストは役員単金2万円/時間だとすると10万円が掛かり、説明側の担当コストは単金5,000円/時間×2名だとすると1万円が掛かっています。会議室利用代が2万円ほか諸経費込みで計算してみます。総額は15万円程度が費用として掛かっていると仮定します。
では、成果として定量的測定は出来るでしょうか。
月次の決算は期末の決算報告として必要なモノですので期末価値の1/12だともいえます。この決算報告が為されないと株式会社として不成立であり、乱暴に試算すると株式資本に相当する額だと考えると、仮に資本金1億円では800万円の価値を維持しているといえます。
生産性の式に入れてみると、800万円÷15万円=50超の指標が試算されてきます。
これを全員同日同一時間のWebミーティングからWeb決済システムの付帯資料として全員が閲覧して稟議承認するならば、一人当たりは30分も決算書を読み込めば承認できると考えられます。また会議場や説明要員などは不要になり投下資本コストは5万円程度に圧縮されます。これで生産性を見てみると、800万円÷5万円=160まで上がります。分子側の価値については精査が必要でしょうが、大切なコトは比較倍率として見ると3倍まで上がることです。
Webミーティングを旧来のリアル対話の道具建てだとして同じような行動則で実行するならば全く効果的な仕組みとしては定着しないコトが理解できる筈です。また役員の行動則に同日同一時間という不合理な拘束がなくなれば機会として新たな活動ができるのです。
ファイナル・アンサーが導けないWebミーティングは不毛です。DXに取り組むコトを真剣にお勧めします。意思決定の伴うグループミーティングはタイムシフトが可能なカタチでシステム化するコトが重要成功のカギでもあります。
よく反対意見として、世に言われている意思が伝わらないといった情緒を伴った感情交換など本当に業務上必要ですか。もう一度問い掛けてみて欲しいのです。それがどうしても必要だというなら遠隔地に事業拠点は作れないという結論になってしまいます。
それは、ファイナル・アンサーですか。
NAOS研究所
「経営革新、創めるを始める」でお馴染みの会いに行ける経営アドバイザー
日野市多摩平の森産業連携センターPlanTで、価値創出連携コーディネーター週末活動中
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