前回は、経営人とは、重要資源である人とお金を投入する判断をする人だと書きました。
組織でマネジメントのスキルを獲得したい受講者に、幾つかの問い掛けをしています。経営リーダーシップを獲得するための助走でもあります。
問い掛け、以下のWordが示す内容を、自分のコトとして一人称で表現してみてください。
1.あなたが率いる組織のパーパスを教えてください
2.同じくミッションについても教えてください
3.あなたが活躍するビジネスフィールドについて教えてください
4.現状とのギャップ解消するためのアクションを変革テーマとして教えてください
5.アクションがどのような変革をもたらすのか指標を踏まえてHOWを教えてください
こうした問い掛けには、経営リーダーシップについてご自身の考え方を踏まえて、それ自体をお聞きしています。同時に周りの人に分かり易く自分のコトバとして説明しているのか理解を深めようとしているものです。この話はビジネス共同者だけでなくお客様にも同様のトーンで語り掛けているコトが望ましいと考えています。
経営リーダーに成る重要な素質として自らが発する言葉があります。自分の事業を語るために、あなたの発した言葉が多くの人に理解できなければなりません。実はこの辺りをマスターするコトが一番厄介な経営スキルだといっても良いくらいです。
ケーススタディ
「お客様は神様です」が語られていますが、その理解を教えてください。
1.神様は絶対の存在であり、無理難題も吸収しなければ成らない。
2.お金を持って来て支払ってくれるお客様は、神様みたいな存在である。
3.お客様との立ち位置は、お客様の方が一段と高い所にいるという意味である。
4.お客様の神様みたいな微笑みが、私自身のやる気を喚起しとても嬉しくなる
5.お客様の存在や振る舞いが、私のビジネスを益々豊かで善なる方向に導いてくれる。
もっとたくさんの理解がありますが、あなたが発した「お客様は神様です」のコトバにはどのような思いや、考えや、感情といったモノが内包しているのでしょうか。そうした思考が正しく相手に伝わっているコトを、どのような手段で確認できていますか。
お客様とは何か、神様とは何か、それが等価であるというコトは何か…
とても言い尽くせない広い解釈がそこにはあるというコトに気づかされます。つまり逆説的には、この問い掛けには答えがないともいえるのです。こうした言葉が話し合いの中に紛れている状態では、とても望んだような話し合いができているとは言えないのです。
混沌としている経営の状態を、特殊解だとか無限解だとか曖昧にして放置するコトは、実は経営オーナーにとって極めて危険なスタンスです。行動の一助となる考え方として、経営の状態を定点観察するコトをお奨めしています。
NAOS研究所
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