車の電動化を東京都は前倒しして2030年には規制を掛けると言い出しています。この流れは世界的な要請ですから、Success Key Factorとして見ても妥当なトコロでしょう。
そうした刺激材料が出てきたせいでしょうか、クルマの価格は現在の五分の一になると言っている有名な「ものつくり経営者」もいます。果たしてそうでしょうか、疑義があります。
クルマは汎用品のモーターと電池で出来ているからだという主張ですが、日本のビジネスリーダーに現存している知力の壁があるのだと裏付けているのだとも考えられるのですが、実は残念な思いでもあります。
その論だと、最も人気のあるコードレス掃除機は、価格下落になっていなければいけないのですが、知覚品質的には吸引力だけが合格ですが、集めたゴミの処理はお粗末なものです、まるで神話のような高値で扱われています。何が価値だと認めているのでしょうか。
「ものつくり」としてクルマを見ると、五分の一以下に価格低減していくコトは想像に難くないのですが、そこに搭載されるであろう自動運転や移動機会のシェアリングなど新しい社会価値が、ソフトパワーによって出現することも併せて想像に難くないのです。
残念ながらソフトパワービジネスをマネジメントしている経営者は絶滅危惧種だといえるのです。無欠陥を誇っているクルマ産業のマネジメントでは、ソフトパワーのバリューマイグレーションが扱えないと視ています。残存するバグがあると承知して、成果を社会に問うといった真剣さを伴っている社会インフラつくりのハンドリングは、クルマ産業が築いてきた価値観とは相当に違っているのだと思います。
一説には、一台の車に100MLのソフト量が必要だと言われています。銀行決済システムの三倍のソフト規模をスパコン並みの処理でリアルタイム性を追求することに成るのですが、どこに勘所があるのか、永年ソフト開発を見てきましたが困難性が極めて高いのです。
五分の一に低減するハード価値と、モビリティのソフトパワーは飛躍的に価値を高めていきます。したがって近い将来のクルマの価格は、むしろ利用価格は高くなっていると考えられ、現在の自動車バナレとは意味合いが多少変化しますが、自動化されたクルマの所有意欲が湧き出すといった社会環境には無いのではないかと想像しています。
みなさんは、クルマの行方をどのようにお考えですか、…。
NAOS研究所
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日野市多摩平の森産業連携センターPlanTで、価値創出連携コーディネーター週末活動中
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