先回の「アイデアの正体」の蛇足で書いた、新しい商品のことについて書いてみます。
アイデアの具現化が104%にしても120%にしても、新しい商品を企画することには変わりません。ここで取り上げたアイデアは顧客価値を増やしていこうとするものです。クルマ産業で有名なTPSという思考方法は、一義的にはコストダウンを狙って生産性を高めようという活動ですから、原価改善というアイデア欲求だといえます。
新商品のすすめで取り扱うアイデアは、次式の分母の未来価値Vを高める活動です。見直しサイクルが回っているコトから副次的に創造コストCも低減させるは必然です。
生産性P=未来価値V ÷ 創造コストC
日日に、生産性を高めようとすると、上記の2つの指標を変えていくコトになります。
コスト削減は粗利を得るために必要な生産活動ですが、そこで生まれたコストダウンをどのように使うのかが極めて重要な指標です。是非ともコストダウン原資が新しい商品開発の費用に転化していくサイクルを生み出していただきたい。
今回は、分母に書いて未来価値をアイデア創造していきましょうという提案にしていきたいと思います。出来得るコトならお客様が気づいていない深層欲求を実現したいものです。そしてここが肝心なトコロですが、新しい商品がお客様の未来へどのような効果をもたらすのかで善し悪しが解れると思います。
1)新しい商品が、お客様の未来価値に投資する役割を果たしている。
2) 〃 お客様の未来価値を消費する役割を持っている。
3) 〃 お客様の未来価値を浪費する役割を持っている。
賢い消費者が選択する商品は、自ずとその役割が明確だと思います。
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ブラックスワン研究
スマートフォンの料金が高いという社会認識があって、認可省庁からも価格を下げて欲しいという要請が出ています。当該するキャリア3社はサブブランドで廉価ですよという捨て駒を用意して対抗しています。つまりITリテラシーに加え消費動機付けの壁を利用して、消費者は廉価を選択していませんよという虚像を3キャリア連合で作り上げています。
第4のキャリアがどの様にしてこの壁を乗り越えるのか大変興味をもって観察しています。