2020年の下期に入ると立て続けに、セカンドライフについて相談される方がやってこられています。職場で何らかのプレッシャーが出現しているのでしょうか。未来思考するトリガーが何であれ、リタイヤ後のシニアライフは40年はあると考えてみるコトは必然です。そうした意味でも50歳の働き盛りの峠を越えた所で、こうした思いを大切にしていきたいものです。
峠で立ち止まった歳で、「あなたの強み」とは何かを考えてみましょう。
齢を重ねたベテランが持ち合わせている、有用なスキルは所属している組織の中で磨き込まれてきたはずです。従いセカンドライフを考える際に重要なコトは、所属した組織の環境が押し上げてきたスキルを引き算して考えてみるコトが大切です。
もう一つ重要なコトがあります。所属組織で培った経路依存性を排除すると、そのスキルの量的・質的な減少がみられるのではないでしょうか。その正味スキルを自己認識するコトがスタート点で、どのように社会に善き影響力を醸し出されるのか考えてみるコトです。社会にとって有用性が認められる正味スキルを持っているあなたはセカンドライフに真っ直ぐ突き進めて行けるのではないでしょうか。
こうした自己認識があって、社会の中に分け入っていくには実はある決心が必要です。前段でベテランが持っている経路依存からくるスキルプライドの源泉であるそのモノを引き算しましょうと書きました。正直しんどい要求です。
しかしこう考えていただきたい。引き算するスキルを固有組織から社会に対して有用にする汎用化を経て、再びマイスキルに変革できるかに掛かっています。そして見知らない社会組織へ飛び込んでいく勇気が必ず必要になってきます。
幸せに気をつけて、セカンドライフに進みましょう。