先回はリモートワークの情理の伝達が上手く行かないという話をしました。今回の話題は、東京大学助教授の伊藤 乾先生執筆の「東大式絶対情報学」で触れられているITリテラシーのコトについて書いてみます。
本の中身は、大学の新入生に向けた最初の情報講座に登場してくるような話の構成に成っています。つまりITワールドであっても社会通念は反映されているのだという主張です。執筆された年次が2006年なので、今のWeb会議で課題となる画像情報に関するITリテラシーについては、加筆されていくのではと期待しています。
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読書の皆さまも、Web会議アプリで10人位のタイル顔動画を見たと思います。どうでしょう、こんなにも話し合いの時に相手の顔をマジマジと見たことがあったでしょうか。”つまらなそう”だったり”無感情”だったり”他事”をやっていたりしているコトが露呈していますと、場が明らかに引いていきます。
ひとは明るく振舞うコトができるのは、精々10秒にも満たないでしょう。これを1時間もやっていると、必然的に上記のような引いた世界観が出来上がってしまいます。すごく消化不良になってしまうのです。TV画像のつくり方には一日の長があり、YouTube動画では素人感が出ています。つまり動画像リテラシーといった存在を認識しておく必要が出てきたんではないでしょうか。
就活のWeb面接だとすると、極めて重要なITリテラシー課題となってきます。面接官と対峙しているカメラ目線が、ノートPC利用時には必然的に下向きになっています。相手側から見ると上から視線の画像で臨んでいるコトになります。また背景コードともいえる映り込みの画像情報は、無言ではありません。その差し込み画像は雄弁に、あなたの画像情報リテラシーを語っています。
メール文書の書き方、プレゼンテーションのhowto、Web会議のhowto、と何れ進展していくコトだろうと思いますが、画像情報についても学びを深めていきたいと思います。明らかにコミュニケーションの通念が存在しているのだと考えて置いた方が良さそうだなともうこの頃です。