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それ本気ですか

 30年近く昔の話で恐縮ですが、ISDNデジタル回線とアナログ回線が交じり合っていた時代にも、TV電話会議が企業にも導入され遠隔会議として流行りました。当時、これを推進すればするほど交通費がうなぎ上りになったコトを記憶しています。いったいどのようなコトが起きていたのでしょうか。

 

 画像化された遠隔地の対話者の顔は確かに見えているのですが、本心や熱意などの感情を推し測るコトが難しかったのです。これは今のWeb会議システムも画素ははるかに向上していますが、情感を読み取るにはまだ不十分です。

 

 以前、リモートワークの記事を書きました。その時は居場所というテーマを取り上げてネットワーク社会の構造として4つのポイントを上げています。(再掲)

 

 1.課せられ仕事を遂行する

 2.良好な人間関係を築く

 3.組織(ネット)の規範を受け入れる

 4.組織の一人として相応しい属性

 

 ネット画像が持っている情感は、普段しない演出が散りばめられていたりして、読み取るコトが難しい状況に落ちいっているコトがあります。会議環境で大勢の前で見せた情感でモノコトを判断するコトはリスクがたくさん含まれてしまいます。リアルな出張ベースの会議では、そうした疑義が生じたときには、廊下やその後のノミニケーションでパーソナルなネットワーク上で真意を確かめてきたはずです。

 

 会議で、記号化できた情報は難なく伝達するコトは可能ですが、暗黙知であったり未整合の情報は会議には載せにくいものです。こうした未了の情報であっても、ネットで交わすと不揮発なストレージに入り込み、どれが最終判断に供した事実なのか追跡不可能な状況に落ち込んでしまうコトがあります。

 

 こうした環境を克服するために、もう一度カタチの違う情感モビリティシステムが必要になってくるのだと考えています。したがい組織の細部に至るまで自立していないと理解不足によるミスマッチングが多発することに成り不幸です。

 

 

 組織の自立システムは、個々人の教養としての知識システムが不可欠です。

 

 業務の効率が上がってくると、当然、一人のワークエリアは広がってJOBスキルはマルチ化してきます。組織のコア人材はテクノロジ・スキルの人たちです。そうした準備として、人材育成システムへの組み込みを支援しています。