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打開策が無いなら、辞めなさい

 ピンチの時にアイデアが出てくるか。

出資者であるボードメンバーと対峙している時で、結果出しの危機に直面している状況、つまり上手く行っていないときにこの問い掛けに出会うだろうと思います。

 

 「アイデアが無いなら辞めなさい」と言われたことが一度だけあります。それは後ろに控えていた上長さんが「止めます」と宣言したことを思い出すのです。そして、とっさに反論のコトバを飲み込んだ非常に悔しい経験です。

 

 まあ、自身のアイデアも小粒で一気の挽回など出来ないだろうと思っていた内在する厭戦気分があったのですが、後々の事業企画では、アイデアが枯れたらお終いだという不文律にもなった体験です。ビジネスプラン上には中々表現しないものですが、ここに至ると失敗だと判断するレファレンスを常に内服していいなければ成らないと考えるようになりました。

 

 アイデアが湧き出てくる状態を常に保っているには、日頃の思考体操の成果そのものでもあります。常に問い掛け続けているとも言えます。

 稼ぐとは何か

 儲けるとは何か

 比して強みとなる独自性はあるのか

 それで勝てるのか。

 そして勝ち続けられるのか。

これらの問は、仕上がっているとみえるビジネスプランを持参した起業オーナーさんと向き合ったトキに問い掛けています。そして最後に、その事業は善なる結果を生み出していくコトができるのでしょうか、とお聞きしています。この善い結果が見いだせるという確信が持てていないと結局は続かないのではないかと思います。

 

 未来価値を創る

 

持続可能性の議論では、ともすれば高尚な理論点を語りだしがちですが、持続するには、その理念や理論体系すら変革するコトがあると考える柔軟性が大切ですね。その柔軟性とは、絶えず自問の中に身を置いておくことだと思っています。

 

 とにかくやってみろ、の前段でアイデアは不可欠だと考えています。思考体操の結果はこのアイデア蓄積を怠らずに積み上げていく地味な活動が大切です。