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非対称性のワナ Ⅱ

 

  何が対称性を持っているのか、改めて説明します。

地球上の商品取引は、上図に書いたように左辺に価値創造プロセスがあって、何らかの取引をする市場に提供者の手によって表出してきます。一方、右辺に購った価値を消費する価値消費プロセス側の取引相手として消費者が市場にやってきます。提供者と消費者が市場に置いて商品と対価を売り買いする兌換点があり、価値創造と価値消費の対称性があると考えるものです。

 

 

 個人事業主やフリーランスの方によって営まれる商品の売り買いの兌換点では、汎用価値を超えて、つくり手やつかい手の思いに関わる潜在的な価値を大切にしようとする傾向がみられます。そして兌換点で交換した価値は、取引した両者の思い入れや特殊な趣向などの潜在的な価値観は、実は兌換されたわけではありません。そうした感覚を非対称性のワナで書きましたが、実はここの非対称価値の取り引きこそ小さなビジネスの醍醐味なのではないでしょうか。

 

 商品開発に性能品質を担保するために費やされているテクノロジー主題のエコシステムは当然のように準備され機能していると思いますが、潜在化しているに関して同時進行的に商品へ組み込まれるよう仕掛けているでしょうか。

 

 「情のプロセス」

 商品を開発している人たちの ”やる気” ”達成感” ”思い入れ” などの情をどのようにして日常プロセスの中に組み込むのかが問われています。もちろんコレを否定される方はいないでしょう。では、情のプロセスを安定的につぎ込むにはどうしているでしょうか。また、情のプロセスを進化させて一つ高みを上げていくために、どのようなコトをしていますか。

 

 また機会があれば情のプロセスについてお話してみたいと思います。