このブログのテーマでもある「学びと実践」について、再認識するチャンスが巡ってきたコトから取り上げてみたいと思います。
現在、エンジニアとして活躍されている諸兄にはお話するまでも無いのですが、ココは少々お付き合いをお願いしたい。折しも ”JOB型評価” だとか ”高額初任給” などのニュースで賑わっていますが、なにも人生を速駆けするような真似をする必要はないのではないかと思います。
エンジニアとして専門領域をフィールドとして選択された人にとって、評価・報酬などの基準では表現できない動機付けられた原点があるのではないでしょうか。生きる糧としての収入は多い方が良いのですが、それに上乗せされる多寡がによって行動が変わるとも思えません。それに惑わされると人生を速駆けることに精を出してしまいがちです。
工学的な楽しみは、未来志向である筈です。最初にそれが機能するコトを自ら確かめたいとする単純動機が大元にある筈です。そのためにも過去に体系付けれらた学びの礎を深く理解するコトは出発点であり必ず通らなければなりません。そこから自らが実践してみるコトこそ大切です。
小学生対象にプログラミングを学ぶ機会があります。プログラムを学んだ先に、なにが待ち構えているの?という問い掛けを受けるコトがあります。工学的思考を学ぶ、本質に接近していくために実に大切な問い掛けです。
理工学の答えに求めているコトは、美しさです。
プログラミングも、美しいコード列で書かれているコトは当たり前だとして、その記述処理をすると生成される結果が、当然のように美しくなければいけません。結果が美しいと、楽しくなっているという経験をエンジニアの皆さんも経験しているコトではないでしょうか。そして熱中していく経験を与えられていくのですが、誰からそうした境遇に嵌め込まれて行くのかといえば、宇宙の摂理というしかないとシニア年齢になった今でもそう思っています。
最高年棒を獲得するというコトは、ピークに立っている訳ですから、後は下っていくコトになります。リアルな登山においても下りの遭難は大きな確率で待ち構えています。下り坂のイノベーション、縮退のイノベーションといった表現をしていますが、ここで計画的かつ無事に下り切らなければいけないのです。
次の目指すべきピークは、見つかっていますか。
※ ピークに立った瞬間に、次の高みが眼前に聳えているコトの繰り返しです。