日本の産業で最大規模を持っているのは、クルマ産業で間違いないだろうと思います。そして未曽有の消費消滅の中で4~6月決算を、大幅の減収減益なれど黒字を確保したのはクルマ産業のトップ企業だけでした。
毎年の予算計画を見ても、売上高比約約5%を超えてコストダウンを計上しているコトも知れ渡っています。その額2兆円をはるかに超えて設定されています。年初の下手くそな開発を生産システムが削減挽回しているという理解では決してないのです。もちろん下請けいじめでもないのです。
製造販売が分裂したり統合したりの歴史を辿っていますが、今度は不可逆な変革が起きるのではないかと思っています。エンジンの熱効率や重量計では決して測れない全く新しい価値が生まれているのです。
自動運転には、100メガライン規模を超えたソフト量があると云われているのですが、これは全国銀行オンラインシステムの数倍の規模であり、一台一台のビークルに搭載されているのです。皆さんもご存知のように大規模といえばスマホも当該しますが、毎日のようにエアーダウンロードによってソフト書き換えが行われています。自動運転のクルマ産業のケースではどうなるのでしょうか。
そうこうしている内に、SFが盛んに描いてきた未来のクルマのように、空を飛んでいるのではないでしょうか。この空想みたいな話の時間軸は、あと20年位しかないとすると、どのような垂直・水平の産業ピースの組み合わせが湧き出てくるのでしょうか。この大変エキサイトな世界を見てみたいものです。