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原理

 感染症の影響で商売が大きく縮小し大変苦しい状況下で、セールスプライスを大幅に下げて収益度外視したような商品提供をしている、店主へのインタビューニュースが流れています。

 

 こうしたケースに接する度に、身を削っていかないのか、無料でお弁当を配っている定食屋さんのニュースを視て、なぜという疑義が湧いてきたコトもあって、数か月も考えてきました。

 

 日頃大変お世話になっている近隣の会社員さんたちにお礼がしたいかったと店主がインタビューに応じていた。そこに至る心底は何んだろう。凡人中の凡人である自分には、なかなか心底まではとても見い出せませんでした。

 

 もちろん計算ずくで行っているとはとても思えませんし、金銭的な取引では無い訳ですから、情感のやり取りになっているのだと思います。一所懸命が指し示すように、この土地でやり切るという理念表明であり、非常に長い時間軸で考える起点にもなっていると理解できるものでもあります。

 

 

 

 そうした出来事を指し示しているかどうかですが、一つの考え方として…、

藤井先生の「人間社会の3つの原理」の記憶を辿れば、やはり他人に尽くすコトにビジネスの大原則があるコトに気づかされるのだと考えるに至りました。

 

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| 人間社会の3つの原理              東京大学 藤井 聡 教授 |

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| (1) 互恵不能原理    お互いさまで成り立っている         |

|   (2) 暴露原則      裏切り者を探す能力が備わっている      |

| (3) 集団淘汰原理    他人に尽くす >> 他人を利用する        |

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 マネジメント・マインドの中で学んできた先生の原理ですが、このケースにあっても「お互いさま」で成り立っているコトや、「他人に尽くす」といった淘汰の原理が、環境ファクターの大前提として働いてもいるのではないでしょうか。

 

 全国に張り巡らされたコンビニエンスチェーンなどでは、不採算店舗を縮退させることで組織保全をするなどのニュースに接すると、前段で取り上げた一所懸命とは真逆の展開になっており、何が大切なのかを表出する結果になっています。

 

 もう一度、自らが拘っている、原理や理念を考えてみませんか。