企業で仕事を成されている方を対象にテレワークの話を続けてきました。経営の問題でもあるのですが、この真の目的を達成するまで、失敗は続くのだと強く認識しておくコトをお勧めします。
同時に「働かないオジサン」「ジョブ型人事評価」「生産性」などの話題を乗っけているのがWeb世界で見られますが、本質ではありません。
隣の机に座っている2mスペースが自宅までの10kmになると変化する関係パラメータは一体何か考えてみれば、理解できるのではないでしょうか。
皆さんの会社の社長室は自宅より遥かに近距離だと考えらえますが、相談事がありますか? その事態が発生すると社長室に出向きますか? 社長さんでなく部長さんだとどうでしょう。
そうした心理状況で、10Kmは意味を持っていますか。では肝心の仕事仲間との関係で考えると、どう変化してきますか。
プロセス・チェーンの情報リレー関係ならば、全く不都合は生じないでしょう。その業務がクリエイションとかコラボレーションとか言った、人的関係が絡んでくる場合、今まで通りを踏襲しようとしているなら、それは失敗するでしょう。
古今東西、人は離れているものです。それを補う手段が開発され使われてきましたが、伝わっているコトは一片の情報であって、すべてを手に入れるコトは叶わないのです。それでも一片の情報が有効になって相互に作用してくるためには、個人として、それぞれ自立していることが絶対不可欠です。
立ち行く場所がなくなったと感じたとき、自分を棚卸ししてみていただきたい。
ご相談の多くが、自分の「強み」とか「やりたいコト」が、ハッキリしていないケースが見受けられます。自立するコト始めは、自分がやりたいコトを明確にすることです。このやりたいコトは、成功するまで失敗するに決まっている訳だから、自分のペースで確実に取り組んで行けば善いコトです。
ヒント:やりたいコトが決まらないなら、「絶対やりたくないコト」を最初に決めましょう。もうそれで、やりたい方向へ向いているのだともいえます。そして人生には働くことに使った以外の時間は、明らかに自分のものだから…。