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切れたエコシステム

 この写真はゼネバ機構ですが、左側ホイールが一回転すると、右側のホイールが90度カタンと回ります。

 

 ジャストインシステムは、OEM企業は左側のようにくるくる回りますが、下請け構造の企業の創業は、カタン・カタンと回っています。

 

 多くの生産地域は遠く離れています。また生産する商品によっても時間の掛かり方もマチマチです。最後のOEMのライン上でジャストインですから、多くの部品は輸送コンテナやトラックの荷台に乗っています。道路が倉庫になっているといった皮肉めいた言い方がありますが、物流システムは高度化の一途で最新のIT技術を駆使して流れるようになっています。

 

 個人事業ビジネスも、大きな企業に負けず社会インフラを自らが組み立てて利用しています。今回の新形コロナの影響で、エコシステムが切れて大きな影響があった方もいらっしゃたのではないでしょうか。考えなければいけない流れは、皆さんが関わっている供給サイドのエコシステムだけでなく、需要側の消費エコシステム

にも大きな変化が出現したハズです。

 

 いったい、何ができたのでしょうか。

 

 イノベーションの語訳であるチェンジ・リノベーションといった言葉が示しているように、環境に適応していく必要があります。NAOS研究所では「学びと実践」というコトを推奨しているのですが、前段に「学び」が無ければ当然のコトながら「実践」ができる筈もありません。

 

 そうですね、非日常が突然やってきたときに、学びから入れと言うのは遅きに失しており、同意できないという異見が当然のようにあると思います。すぐに実践に入っていくために、平時の学びが大切なんだという平凡な結論を説くことに成りますが、知識と共に知恵のストック、それに加えブラックスワンが思考の領域に住み着いているかどうか…、そういったリベラル的な要素や人間力といった表現で求めている事柄が重要なんだろうとみています。

 

 皆さんも、思考体操をしてみませんか。