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デジタル・ワイガヤ

 新型感染症の自粛でオンラインミーティングが花盛りです。このStay Homeの環境に入って多くの方が経験したのではないでしょうか。

 

 ソフトウエア開発や半導体ロジック開発などワークステーションに向かって一途にものつくりをしている現場では、古くから表題のようなBizコミュニケーションを実践してきました。

 

 3つのカタチ

 

1つ目は

仕事に熱中しているとき、割り込みして欲しくないとき、バックヤードでコメントが静かにやって来るケース。多くのアプリがアイコンを変化させるなど控えめな到着を知らせています。「急がないけど、このマクロの使い方教えて」などでしょうか。

 

2つ目は

議題となるタスクを掲げ、それについて議論をしたいとき、シュートメッセージを交換し合うコトを目的としたコミュニケーションスタイル。掲示板に参加者が次々に書き込みを重ねていく討議スタイル。タスク毎にリーダーが選出されファシリテーションを担うものです。【写真下段】

 

3つ目は

講義のカタチを取り、講師が資料と解説を流し込む1:nの放送状態で行います。通信環境がリッチになったことで受講者からの質問や宿題などのファイルをアップするなど双方向化が進んで本物の対面講座の様子が再現されつつあります。【写真上段】

 

 現時点のネットワーク事情や動画通信アプリは、画像が溶けたり音声がプツプツ切れたりはせず利用者のストレスをかなり低減しています。デジタルワイガヤを開催するネットワーク条件としては申し分ない状態まで進展してきています。…… でも動画通信をやってみて違和感が残っていませんか。ここからが今日のコラムのキモです。

 

 チャット討議あるある

 

 短文で素早く入力できる人が、討議の中心になってくる。しっかり説明しようと長文を書くと議論についていけなくなる。などチャットテクニックというべき、やり方が存在しています。メールなどの「あいさつ文」や「結語」などお飾りがない分、話題に対して単刀直入でもあります。

 

 単刀直入というコトは、本質的な掘り込みができないケースでは、どんどん発散していきます。ピッチトークの感覚ですが、話し合いの進展がドンドン先へ進みますので、話し手と聞き手という分断が生まれやすコトも特徴です。ここではファシリテーションが重要な役割を持っています。

 

 ビデオ討議あるある

 

 参加者の顔を見ながらという1:マルチな画面構成で行われています。今までの会議スタイルのようですが、決定的な違いがあります。リアルな会議では参加者の顔や発言を、そうそうマジマジと見てはいないのです。でもビデオ討議では、聞き手のつまらなそうな顔や独り言は、否応なしに映し出されてしまします。ここでもエッセンスの詰まった濃密化を狙ったファシリテーションがなければ、数時間もの長丁場の対峙はストレスが高まるばかりです。

 

 音声討議とPC画面共有

長年、遠隔会議をやってきて、落ち着いているやり方は音声会議システムと会議資料の閲覧が共有できるPC画面を共有する組み合わせで実践していました。場の情報が欠落しているくらいが、ある程度長丁場であっても場のポテンシャルを保ちながら継続できる仕掛けでした。

 

 このような会議で、口癖になっていた文言は、ルールとして機能していたと思います。

 

(1) それは、本質か

(2) 一言でしゃべるコト

 

それでは皆さん、このコラムが動画になるような世界が来ることを期待して…、次回へ