決まらないテレワーク

 新型コロナの集合で対面しての集会を自粛していきましょうという要請があります。世の中では、テレワークにチャレンジされた方は多いのではないでしょうか。

 

 eメールというツールで会議をしている風景を思い浮かべてください。そう、いつも使っているeメールです。

 

 結論から申し上げます。コミュニケーションスタイルの合意がなければ会話の成立が難しい。

以前にこのブログで「人の話を聞くのは、実は難しい」というお話をしましたが、「人のメール文を読むのは、実は難しい」も追加しておこうという感想を持ちました。

 

eメールで話し合いをするにあたり、ルールベースで問題を洗い直してみます。

(1)一件毎にスレッドを建てる。

(2)話し合いの最も根っこの議題(本質)から合意をとる。

(3)長文メールは、議論から強制的に外す。

(4)意思表出+補助として背景となった事由を短文で加える

(5)参加者の過半数の同意があった時点で、完了させ次の議題へ

 

 多くの議題の異見を書き込んだ方が効率的だと考えがちですが、2人目のeメールから混乱し始めます。次々に同じように最初の多項議題に多項回答を寄せる状況となり混乱に拍車がかかります。混乱していると感じたメンバーから情緒的意見を多く含んだ長文が異見ツリーに加わってきますとメンバーは距離を置いてその場をそっと引いてしまいがちになります。

 

 eメールというツールは、非同期の通知文という特性を持っていますから、参加者の異見が場に投げ込まれる状況に成りがちです。また議題進行のファシリテーション能力を発揮するリーダーが不可欠です。また意思決定者がこうした役割を担うと、上位下達型の話し合いに成りがちです。

 

 これは組織文化として根付くまで、繰り返し実践知を厚くしていく以外に近道はありません。

 

 テレワークの課題解きに、画像通話アプリとかチャットアプリが無料提供されて人気を博しています。そこで問題になっているコトの一つに、ITリテラシーの強弱があります。略すべての価値生成に関わる人達に伝播しており、こうした流れは小学生のネット型の授業にも表れています。

 

 あれは使えないと敬遠していた日本社会も、今回のハンマーインパクトによって社会全体が揺れており、脱却模索としてテレワークへ向けた流れが出現してきたのだと強く認識しています。

 

 読者の皆さんも、ショートターゲットを繰り返すアジャイル型のトレーニングしてみませんか。