先回書いた「立ち止まるⅡ」では、フィードバック・モデルとして経営管理を見てきましたが、
今日の Ⅲ では経営の揺らぎについて書いてみようと思います。
COVID-19の施策は、マーケットに存在する組織にとって大きなネガティブインパクトで下方へ押し込まれたと思います。2020年の1月、2月、3月と皆さんの組織ではどのような手が打たれ続けていますか。その評価ポイントで見て、鈍感力が働いたソフトランディング(破線)のようなものや、素早い対応でコントロールされたBCP(赤線)計画を実行しているでしょうか。感知力や修正力が弱くフードバックコントロールが劣化した破綻モード(細線)になっていないでしょうか。
ほとんどの組織運営は、外乱となっている社会課題が非常に大きく、組織が持っている感知力や修正力が相対的に弱く、(細線)モデルで運営することを余儀なくされてしまいます。しかし考える力としての知力は、大きなパワーを持つことは可能だと信じています。したがってケーススタディとしての思考訓練は、すでに緊急性や効果の達成などが差し迫ったものになっています。つぎなるネガティブインパクトが襲ってくるかもしれないと想定して、対応力として多様な準備を重ねておくコトが賢明な準備でもあると思います。
間違っていないゴール設定(善なる理念)が為されていれば、たとえ軌道を逸れた細線の経営運営を強いられても、自ずと着地点に辿り着けるのだと思います。これは一人一人にも当てはまりますので、自分ならこの状況下で何を考えどのような行動を起こすのか、その成果は深層に必ず蓄積されます。リモート、在宅、タイムシフトなど大きく変化している外形に惑わされず、わが身のBCPを考えるチャンスだとポジティブに考え行動したいと思いますが、どうでしょう。
一斉登校停止のインパクトは、経済的なインパクトもさることながら、少なからず社会の人々に海外や船のことに限られていなく、当事者の一人という意識のインパクトを提供していると感じています。パンデミック、クラスタ…という専門用語が示す状態を軽減するために行動しましょう。