未来は過去からやって来る。
考えるコトを止めたとき、想定外が咲き乱れるともいえます。未来創造に取り組むためには、時の流れを想定するコトは大変望ましいもいえます。
未来が、今現在起きている複雑な変化の果てにやって来るにしても、その起点は、過去の出来事に辿り着くはずである。そうした帰納の形を考えると、未来の姿は、必ず過去と現在の動線上にあるのが道理だといえます。
さて、本題に入りましょう。
表題の”コアコンピタンス”とは、辞書では次の二点が上がっています。
1)競合を圧倒的に上まわる能力
2)競合に真似できない核となる能力
この圧倒的で真似できない 強みのコトを考えましょうと言っています。セミナー受講の方が意外と気が付かないコトに、世界中の人が絶対真似できないとは、あなたという存在だという事実です。
幾つか問い掛けをします。
Q1: あなたの働くとは、どのようなコトですか。
Q2: あなたの儲けるとは、どのようなコトですか。
Q3: では、あなたが働いて儲けたものは、
いまどのようなカタチになって残っていますか。
最後のQ3の問い掛けをすると、多くの回答がなかなか返ってきません。まさか、お腹周りの脂肪の厚みとして見える化され、公開されている訳ではないでしょう。それはさて置くとして、勿論お金の巡回が起きているので、モノやサービスを買って消費したり投資したりしているハズだと想定した問い掛けです。
コアコンピタンスという講題ですが、働いて儲けたお金で、どのような行為をしていますか。左図のように水面下の見えない部分で行っている「対話」「思考」「意識」さらに深い処では「深層心理」などの変化点が日々起きていると考えています。知的な生成物の見えない成果はこの辺りに沸き起こり、経験知とか実践知のように知識の量と質をともなって蓄えられています。
コアコンピタンスの強みを問い掛けると、この変化点辺りの事象について答えが返ってきます。
A: 私は、これだけ売り上げを伸ばしました。
A: 私は、得意先を毎日20件回り今月は7件も新規案件を獲得しました
A: 私は、大口顧客の決済担当と渡りをつけてかなり踏み込んだ話ができます。
A: 私は、お客の要求やマーケットニーズを考慮してビジネス拡大の提案をしてきました。
A: 私は、社会課題/ニーズを掘り出すためにお得意様トップのゴールイメージを収集しています。
もう読者の方には伝わったでしょうか。
マネジメントリーダーは、組織の中でのコミュニケーションを観察してみるという ”目” を当然ながら持っていると考えられます。
目標管理/成果評価などと人物査定の手法が採用されていると思いますが、この辺りが評価の視点となってくるのではないでしょうか。逆説的に考えると、リーダーの魅力は、どのレイヤーで普段コミュニケーションが取れているだろうか、という評価の視点になってきます。深い水面下の本気の話題をフランクに話し合う場をつくりながら、相手がどの様な評価の視点を持って臨んでいるのか意識しておくことが大切ですね。
Q4: 皆さんの組織では、どのようなコミュニケーション・テーマが取り上げられていますか。
強みは、強みの上に積み重ねられていきます。
今日の話は、強みタネのヒントを書きました。