先回の質問を構造化してチャートにしたものです。経営のチカラを身に着けたいとという想いで学んだ、マネジメント・クオリティという思考フレームの一部を書き出しています。
この観察ポイントは、社会で生じる全ての出来事が関わる経営環境を、網羅的に捉えるのではなく、定点観察ポイントとして機能するものです。従って観察ポイントの欲求を満たしても、特殊解を求める経営そのものの善し悪しを評価するものではありません。
ではどのように機能しているかというと、経営の特殊解のバランスを評価し整える効用があるとみています。
前頁で取り上げた個人の事業環境では、熱中できるトコロは限られておりバランスを崩しやすいものです。そこで自己分析として、バランスが取れているのか、今何が不足しているのか、定点観察の状態を活用していくコトに成ります。ケーススタディとして、ちょうどプロスポーツの選手が毎日こまめにノートを付ける手法によく似ています。 過去を振り返り見るという効用より、書いているその時に現状分析が出来ているのではないでしょうか。
これは組織として見た観察ポイントですが、経営者個人として追加しておきたいコトがあります。以前にも書いたのですが、「情」と「理」の2軸思考という観点で述べた、やる気だとか人間性といった情に関わるポイントです。
経営者として「やる気」を奮い立たせる仕掛けや評価ポイントには、どのようなモノ・コトがありますか。また人間性を高めていくために、どのような取り組みをしていますか。
人間力の評価のポイントは、多くの先覚偉人や先生方の書物で書かれたように、「他力本願」という第三者の気持ちや目線として観察されていますよという訳ですから、自分と自分以外という社会を見つめるというコトに成るのではないでしょうか。
お客様、パートナーといったように直接利害関係がなくても、社会へどれだけ向き合っているかどうか、そうした観点で人間力が評価されていると思います。他の人(達)との関係を強く意識するコトから始まり、最後の最後に自分の内なる満足感が自己評点されるのではないでしょうか。
いまだに届かない奥行きの深い話になりましたが、大切なコトだと信じています。