My-Biz創造

 ひとり起業のビジネスを目指しておられる相談者にお伝えしている3つの要点を書き出しておきます。そもそも何がやりたいのか第三者へ伝えるためには、事業登記や会計処理を学ぶ前に、是非ともこれらの要点はクリアにして記述しておきたいものです。

  1. スガタ、カタチ(姿・形)が具体的であるコト。
  2. 善なる喜びがあるコト。
  3. 計数の科学が存在しているコト。

 こうした要点を思考した結果として「妄想画 = 事業構想概要」のはなしと「ロールモデル = メンターの存在」についてひとり起業の思考法で、学習の入口を紹介してきました。このWeb演習では最も重要な計数の科学について紐解いていきましょう。

 

価値創造プロセス

 税務会計や賃借会計といった税金や利息支払いなどの健全性を示す会計処理を学ぶ前に必ずと言ってもよい計数処理として、事業プロセスを明確にすることは極めて重要です。

 

 どのように仕入れ価値創造して仕出しているのか、金額・数値という指標単位を使って組み立てておいて欲しいのです。

 

 ケーススタディとしてパン屋さんを取り上げ、レシピ単価、仕入れ物量とサイクルと仕入れg単価、仕込ロスの計上、仕上商品と売残り、日販決済、そして需要予測と的中率などを計数化する等を最低限の要件であり、同時に労働時間も同時に計数化してください。

 

 やりたい、好きです、では越えられない事業要件ですが、すぐに現実化してきます。原価計算をしてみるとどこに価値厳選があるのか理解が深まればユニークな強みになってきます。この強みは不可欠なものです。

 

 

採算性と強いこだわり

 商品つくりのビジネスでは、コスト構造を確りと理解しておきたいのもです。どのような事業体であっても採算性がバランスしていなければ事業を継続していけないのです。

 

 パン屋さんで、売れ残りや仕込損の商品を閉店前に安売りしているケースがありますが、正しい販売戦略を捉えているか、オーナーさんはどの様にして理解していますか。

 

 個人開業のパン屋さんあるあるで、閉店時に商品が残っているケースと売り切っているケースの販売戦略上の違いはどのようなものでしょうか。

 

 デイリーフードを扱う物販は、こうしたマーケティングに直面するはずですし、日々の計画を更新していかなければなりません。

 計数の科学の一端がココにもあります。なんとなく決めるのではなく、強いこだわり、すなわち経営ポリシーに従って決断していきたいのです。


 広義にはDXに向かいましょうですが、狭義には値付けの科学だとも言えます。

コロナ渦で小麦価格の統制がさらに強まって、ニュースで取り上げられている声に、もっと補助金出して欲しいがありますが、パンを統制品にしては絶対いけないのだと私は思っています。日本人の主食であるコメが統制経済下でどうなったのか十分理解しているからです。

 

 2025年の社会構造の屈折点をまもなく迎えようとしています。ひとり起業やフリーランスに厳しいとも言われていますが、社会価値の生成規模の半数はこうした分野で築かれるのだと考えると、今からでも適応できるビジネススキルとして学び実践してい行きましょう。